うつ病 体験

初めてのうつ病体験記

初めてのうつ病体験記

私は父の元気な姿を知りません。

 

私の父は、私が生まれる数ヶ月前に躁鬱病と診断され、何度も入退院を繰り返しています。
母が亡くなった今、今でも精神病院にお世話になっています。

 

幼い私にとって、父の病気は理解に苦しむものがあり、
思春期になると父の存在がうっとおしく、恥ずかしい存在となっていきました。

 

うつ病は遺伝しないと言いますが、私はそうは思いません。
現に私の一番上の兄もうつ病で、入退院を繰り返しています。

 

私にも、父の血が流れている・・・。

 

私はずっと不安でした。
私もいつか父や兄のように壊れてしまうのではないかと。

 

つい先日、夫ともめた日の夜、私は初めてこれがうつ病なんだという感覚にとらわれました。
なんといって説明していいのか分からない感情、感覚。

 

寝ようとしても、真っ黒いもやのようなものが胸から口にのぼってくるのです。
吐き気にも似た、不快感でした。

 

私の一番の味方だった母を亡くし、私にはもう夫しかいなかった。
でもその夫と解りあえない日々が続き、誰も私を護ってくれる人はいない。

 

私は世界でたった独り、独りぼっちなのだという感情。
それはもうとてつもない不安でした。

 

その日の夜は眠れず、テレビをつけて気を紛らわしたり、
誰にも見せることはない真っ黒い感情を紙に書きなぐりました。

 

そして、小さなわが子の手を握りました。

 

すると、ようやくすーーっと黒いものが消えていったのです。
この子には、私しかいない。そう思った途端、黒いものも消え、眠ることが出来ました。

 

私はこれが初めての体験でした。
夫とはその後ちゃんと分かり合え、今は心穏やかに過ごせています。

 

守られてばかりだった私。

 

今度は守る番なのだと強い意志を持ったとき、自分を取り戻せたのだと思います。

 

大切な人がもしうつ病になったのなら、こういってあげて欲しい。

 

「あなたは一人じゃない、私がそばにいるから」

 

それだけでその人はきっと救われると思います。

 

私も父や兄をもっと大切にしていかなくてはとそう反省するきっかけにもなりました。

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