家族の支えと環境を変えることでうつ病を克服

うつ病を克服してから6年経ちます。

 

初めて心療内科の門をたたいたのが、今から10年ほど前ですから、丸4年は苦しい状態であがいていたことになります。

 

会社を1年休職し、復職後にしばらくして転勤となり、またそこで再発して会社に行くことができなくなりました。
それからまた半年間休職させてもらいましたが、どうしても仕事復帰することができず、その会社を退職することになりました。
うつ病画像

 

今になって冷静に自分の病気を考えると、私の場合は、営業という職種が、そのときの(今も)自分に合っていなかったのだと思います。

 

発病のきっかけは、自分の結婚が決まってからです。

 

よく言われているように、当時の自分の性格を分析すると、よい言葉で言えば責任感が強く、生真面目で何でも自分で抱え込む、いちばんこの病気になりやすい性格でした。

 

会社では中堅クラスになりかけており、新人からのプレッシャーも常に感じているという状態でした。

 

折からの不景気で、既存顧客の経費削減の見直しによる取引業者の変更などにいつもビクビクしていた毎日でした。
だんだんと視野が狭くなっていき、悪いほうにしか考えられなくなっていきました。

 

会社に行かなければいけないけれども身体が動かないという、自分が情けなく、非常につらい状態が続きました。

 

その地獄のような状態から抜け出せたのは、私の場合、妻の存在でした。

 

妻は私が良くなるという信念をもって、だまって支え続けてくれました。

 

うつの状態は悪くなったり、少し良くなったりと変動しましたが、勤めていた会社にしがみつくのをやめて、一度会社をやめて、ほかに自分の生きていく方向性をまた考えるのもいいんじゃないかという考えに至り、思い切って退職することにより、徐々に体調はよくなっていいきました。

 

私の経験では、うつ病克服のカギは、

 

家族の支えと、環境の変化を過度に怖れないこと、そしてクスリに頼り過ぎないことだと思います。

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