うつ病の辛い時期は、発病時と治りかけです。

私のうつの体験と、ネットなどで交流のあった方との共通話から、是非うつ病の知識として知っておいていただきたいことを書きます。

 

まずは、うつ病の辛い時期は、発症時です。
そして同じように、治りかけの時も大変辛いです。

 

当たり前のことですが、うつ病を発症した患者は

 

「自分がダメな人間だ」

 

と思うと、急激に悪化して自殺未遂をしかけることもあります。

 

周囲が慌てて通報して救急車で運ばれた、などということもあります。

 

家族にもわかるくらいの暗くて無表情な顔を(本人は無意識に)していたり、急激に食欲が減って、不眠になり、短期間の間にガリガリに痩せたりします。

 

本人は最悪の状態で、辛くてしようがないのですが、この時期は周囲が気づいてくれるサインが多々現れるので、比較的救いがあります。

 

そして、大体は薬物療法が始まります。

 

過労などで脳の伝達物質量が狂う病気でもあるので、それをコントロール薬は大変有効です。

 

ただし、数ヶ月単位飲用し続けなけらばならず、また睡眠時間も増えます。

 

この時期に、家族などは寝てばかりとか、起きている間もぼうっとしていることに、心配して、薬物を止めるように言ったりするのですが、長期的に服用する性質の薬で、大体短くても半年は服用すべき薬ですので、やめてはいけません。

 

むしろ、その方が悪化します。

 

そして、少しよくなり、その状態が持続した段階で、医者から徐々に薬を減らすよう支持されます。
4錠だったものが3錠に、3錠でよくなれば2錠に…というように。

 

最終は、薬もなくなります。しかし、いきなり4錠も服用していたところを全てやめてはいけません。

 

離脱症状と言って、むしろ最悪の状態に舞い戻ることもあります。

 

酷いと、起きているのも辛いくらいのふらつきやめまいで一日起き上がれなかったりします。
そうなったら、病状も逆戻りします。また薬の量を戻さなければなりません。

 

「少しよくなった状態で、薬を減らそうか」

 

という段階が一番厄介なのです。

 

医者も慎重に薬を減らしてくれますが、少し減らしただけで離脱症状を起こすこともあります。

 

スムーズに減らせる方もいますから、これも個人差があるのですが、大体はこの時期、周囲にとってはうつ患者が、ある時は良く見えたり、次の日は一日中寝ているのを見たりして、

 

「本当に良くなったのか?」
「医者の指導が悪いのでは…?」

 

などと深く考えて振り回されるのです。

 

また、うつ患者本人に家族や身近な人が

 

「昨日は元気だったのに、今日は寝てばかりで…どういうつもり?」

 

などと言うと、うつ患者自身も自分の体調に振り回されているので、崖っぷちに立たされて、しかも身近で信頼している家族から背中を押されるような感覚を抱きます。

 

そういう意味でも、治りかけで薬を減らす段階は、うつ患者も相当辛いことをご理解いただきたいと思います。

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